自作PCパーツの選び方 マザーボード編

さて、次に決めるパーツはマザーボードです。
マザーボードの種類によってCPUやグラフィックカード、ケースまでもが影響を受けますので、慎重に選びましょう。場合によってはマザーボードから決めるのも手です。

  自作PCパーツの選び方 マザーボード編

すべてのパーツを束ね、将来の拡張性までも左右する大きな基盤。
結構重要なので良く考えて選びましょう＾＾

  マザーボードとは

マザーボードとはパーツ類すべてを束ねる大きな基盤です。また、外部からのアクセスも基本的にはマザーボートに取り付けられた端子を用います。
大きな基盤ですが、マザーボートによって性能が上下することはほとんどありません。しかし、拡張性、寿命、規格が大きなポイントとなるでしょう。

■拡張性
基本的に拡張性はスロット（差込口）が多い方が高いといえます。しかし、スロットの配置によっては、一つのスロットを埋めると隣のスロットが使えなくなるなどの問題が発生します。良く使うスロット同士が多少離れている方がよいかもしれません。また、基盤が小さいとスロットの数が少なくなり、拡張性も損なわれます。どれだけの機能を盛り込むかを明確にすることが必要でしょう。

■寿命
マザーボードは他のパーツに比べ大きく、ケースに直接取り付けるために、交換が面倒です。もちろん寿命が長いに越したことはありませんよね。寿命は実際には分かりませんが、基板上の各部品が信頼性の高いものを用いていればかなり長く使えるでしょう。よく、「固体コンデンサ使用」や「ヒートパイプ装備」などの売り文句とともに売られているものがそう言う信頼性の高い部品を用いていることが多いです。

■規格
マザーボードにはさまざまな規格が存在します。サーバー向けのでかいやつからmac miniほどに小さいものまで。実際に自作PCユーザーが買うのはATXかmicro-ATXが主流ですが、中には小さいパソコンを求めてITXという規格を使う方もいるようです。

  チップセット

マザーボードにはチップセットという各パーツ同士の連絡用のICチップがあります。このチップセットによって使用できる機能が制限されたりします。
現在の主流としてはIntelだと3シリーズ、nVidiaだとnForce5～7シリーズ、ATIならRADEON IGP/XPRESS シリーズなどがあります。また、グラフィック機能を持ったチップセットも存在し、ビデオカードを装着しなくても映像出力できるものもあります。

  ソケット

通常ソケットというとCPUの差込口になります。ソケットにもいくつかの種類があり、それぞれに互換性はないのでCPUとセットで考えるようにしましょう。現在主流なのがIntel製CPU用のLGA775、AMD製CPU用のSocket AM2などがあげられます。


さて、実際にマザーボードを選ぶとなるといくつかのアプローチの仕方があります。

・CPUや他のパーツから選ぶ
他のパーツが使えるものを選ぶ方法です。
スロットの形状や個数が重要になります。

・価格から選ぶ
価格で決めて他のパーツを選ぶ方法です。
先にマザーボードを決めるのでそれに差し込める種類のパーツを選んでくる必要があります。

・ケースから選ぶ
使いたいケースに取り付けられるものを選ぶ方法です。
ケースによって使える規格が決まっています。
また、使えるパーツの数もケースによって制限されることがあります。

どの手順を選んでもよいのですが、単純に性能を追求するのであれば他のパーツを決めてから選んだほうがいいと思います。
また、単に価格だけを目安にするのは将来性に乏しくお勧めしません。
気軽に交換できないパーツだけに将来性を見越すことが大事です。

 

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